2023年8月17日にマリモ地方創生リート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,684円のところ3,713円で着地しました。 

ポートフォリオPML1.3でJ-REIT中5番目
20230822マリモ地方創生リート投資法人賃貸事業利益率推移

 2023年6月期においては、資産運用会社とプロパティマネジメント会社である株式会社マリモの各拠点との一体的なプロパティマネジメント業務の推進を通じて、各地域の特色を踏まえたリーシング活動や個別物件の特性・稼働状況を踏まえたテナント募集条件の設定などを実践し、運用物件の安定した稼働及び、ダウンタイムの短縮に努めました。また、内部成長策の一環として、「アルティザ相武台」及び「アルティザ上前津Ⅱ」での室内リフォーム工事(床材変更、システムキッチン導入等)を行いました。また、「アルファスクエア南4条東」では、敷地内駐車場を第三者への転貸に切り替えることで、契約賃料の増加を見込んでいます。その結果、2023年6月期末における本投資法人の保有資産(52物件、取得価格の合計50,140百万円)の稼働率は98.9%、期中平均稼働率は98.7%となりました。上記の結果、当期の業績は、営業収益2,141百万円、営業利益985百万円、経常利益800百万円となり、当期純利益は799百万円となりました。
 今後も当期同様、保有資産の運営状況や周辺の競合物件の動向等不動産市況を踏まえ、戦略的なバリューアップ工事の実施による資産価値及び競争力の維持、稼働率の向上、テナント入替時の賃料の引上げ、駐車場収入等の付帯収入の増加等、賃貸事業収入の向上を図ります。また賃貸事業収入の向上に資する施策とともに、原状回復工事を含む修繕工事費の圧縮、共用部照明器具のLED化による環境への配慮及び募集費用等の各種費用の削減に取り組み、賃貸収益の向上を図るとしています。


LTVは48.6%で前期より0.7%減少

 2023年6月期の財務面については、不動産信託受益権13件の取得に際し、2023年1月18日に一般公募による新投資口の発行により5,227百万円、2023年2月14日にオーバーアロットメントによる売出しに伴う第三者割当による新投資口の発行により261百万円の資金調達を行いました。また、2023年1月19日に長期借入金1,500百万円及び3,950百万円並びに短期借入金260百万円の借入れを行い、不動産信託受益権13件の取得及び関連費用の一部に充当しました。借入金のうち、2023年1月19日付にて借り入れた短期借入金(トランシェ10-C:借入金額260百万円)について、手元資金により2023年6月19日付で期限前返済を行いました。このほか2023年1月23日に返済期限を迎える2022年7月5日付にて借り入れた短期借入金300百万円の返済及び同日に返済期限を迎える2020年1月21日付にて借り入れた長期借入金(5-A)2,140百万円の返済に充当するため2023年1月23日付で長期借入金(トランシェ11)2,440百万円の借入れを行いました。また、2016年8月1日付にて借り入れた長期借入金(トランシェD:借入残高1,312百万円)のうち、7百万円について2023年2月1日付で、また7百万円について2023年5月1日付で、手元資金により約定返済を行いました。この結果、2023年6月期末時点における借入金残高は、26,827百万円となり、LTVは、48.6%となりました。