2023年9月14日にエスコンジャパンリート投資法人の決算が発表されました。
分配金は当初の予想一口当たり分配金が3,077円のところ3,238円で着地しました。

業務改善命令は解除済み
20230926エスコンジャパンリート投資法人NOI推移

 2023年7月期は、新たな物件の売買は行っていないものの、回復しつつある個人消費を保有施設により取り込むべく、「シュロアモール長嶺」に無印良品、「tonarie大和高田」にモスバーガー等の大手
チェーン店を誘致する一方、「tonarie清和台」や「tonarie南千里」には、地域住民にとってより利便性が高く親しみのある飲食店を誘致する等のリーシングを行うことや、時流に沿った催事を各施設で積極的に開催することを通じて、適切な運用資産の管理と収益向上のための施策を行い、安定的な収益の確保に努めてきました。 上記の結果、2023年7月期末時点の運用資産38物件の稼働率は99.9%(注)と高水準を維持しています。なお、ヨシヅヤYストア西春店において決算日現在空き床である3階については、テナント入居の実現に伴い契約面積に応じた坪当たり固定賃料が加算されるため、引き続き、リーシングに注力していくとしています。
 また、投資法人及び資産運用会社は、ESGへの取組みが投資主価値向上に寄与するという認識のもと、環境負荷低減や地域コミュニティの活性化への取組みを推進しています。2023年7月期においては、本投資法人が保有する2物件(tonarie大和高田、tonarie栂・美木多)について、非常に優れた「環境・社会への配慮」がなされた建物であるとして、株式会社日本政策投資銀行よりDBJ Green Building認証(評価ランク:three stars)を再取得しました。なお、本投資法人は、決算日現在において、DBJ Green Building認証について、5物件(tonarie大和高田、tonarie栂・美木多、あすみが丘ブランニューモール、tonarie南千里、tonarie清和台)の認証を取得しています。業績は、営業収益2,497百万円、営業利益1,255百万円、経常利益1,140百万円、当期純利益1,139百万円となりました。


本当に業務改善が図られたかは今後の取り組みで判断

 2023年7月期末時点の有利子負債残高は33,091百万円、LTVは43.8%となっています。エスコンジャパンリート投資法人は、㈱格付投資情報センター(R&I)から「A-(安定的)」の発行体格付を取得しています。投資法人は、今後も資金調達の機動性の確保と安定した財務運営を進め、信用力の更なる向上を目指すとしています。

 2022年7月15日付け資産運用会社がで業務停止命令及び業務改善命令を受け、2022年8月15日付で業務改善策の現状についてとりまとめた報告書を金融庁長官宛に提出し、監督官庁の指導及び親会社である日本エスコンや最終親会社である中部電力の支援の下、法令等遵守に係る経営姿勢の明確化、経営陣による責任ある法令等遵守態勢及び内部管理態勢の構築、並びに、これらを着実に実現するための業務運営方法の見直しに全社を挙げて取り組み、公正かつ適切な業務運営の実現に努めてきました。
 具体的には、コンプライアンス宣言採択、経営理念の制定、ガバナンス体制の更なる強化を目的とした物件取得等の運用フローの変更、中部電力からの取締役派遣受入れ、不動産鑑定評価の発注業務ルールの変更、各種規程類やマニュアルの改正、コンプライアンス部による不動産鑑定評価発注業務モニタリングの強化、利益相反に係るコンプライアンス態勢を継続的に向上させるための各種研修及び習熟度テストの実施など様々な施策を実施してきました。これらの業務改善状況等に係る最終報告書について、金融庁に提出し、受理されており、2023年7月期末末時点において、本資産運用会社に対する業務改善命令は解除されているとしています。

 金融庁的には解除かもしれませんが、投資家さんとしてはこれからの成績・運用はしっかり見定めて欲しいと思います。単純に日本エスコンの影響よりも中部電力の影響力がより強くなっただけのような気もします。エネルギー業界は不動産業界以上に村意識が強いです。個人的にはより隠ぺい体質になった可能性が高いと感じています。