平成28年4月分(第2次速報値) 報道発表資料を確認しました。
概要は以下の通りです。
 http://www.mlit.go.jp/kankocho/siryou/toukei/shukuhakutoukei.html

 ○平成28年4月の延べ宿泊者数(全体)は、3,850万人泊(前年同月比+1.7%)と、4月としては平成19年の調査 開始以来、最高となった。また、平成28年5月の延べ宿泊者数(全体)は4,052万人泊で、前年同月比-5.6% であった。 ○日本人延べ宿泊者数は、平成28年4月はGWの日並びの悪さにより、GW後半(5月)よりも前半(4月末)の 伸びが大きかったと考えられる一方で、熊本地震の影響があったため、前年同月比+0.0%となった。平成 28年5月は前年同月比-7.0%であった。

 ○外国人延べ宿泊者数は、訪日外国人旅行者数の増加を受け、4月は前年同月比が+10.1%となった。また、 5月は+3.6%であった。最近の三大都市圏における高水準の客室稼働率と、それに伴う客室単価の上昇とともに、熊本地震の影響が宿泊者数の伸び率の鈍化につながっている可能性がある。
 2ページ目の施設タイプ別客室稼働率の推移を見ると簡易宿泊所の稼働率が低いのが見て取れると思います。3ページ目には各都道府県の稼働率も載っています。簡易宿泊所については沖縄、京都のようなリゾート地でも30%台がやっとというところで旅館で見ると都内でも60%が最高です。
 これを見る限り民泊というビジネスモデルに個人が安易に参入しないように気を付けていただきたいと思います。4月は特段後楽シーズンではありません。リゾートホテルの場合、夏休み、GWなどはボーっとしていてもお客さんは来ます。問題はシーズン外の月にどのようにしてお客さんを呼び込むかにあります。
 また、ホテル系REITにおいてもポートフォリオとしてリゾートホテルだけでなくシティホテルなど安定的に稼働しているホテルを組み入れることが必要になってくるのです。