2016年7月4日にJ-REIT市場の現状と見通しが公開されました。
http://www.skam.co.jp/newest_report/contents_type=15

 イギリスの国民投票のEU離脱となったことについてJ-REITと投資口価格がこぞって下落したことは私も驚きました。逆に日本のJ-REITに逃げてくる外国人投資家が増えると思っていたのですが・・・まあ、確かにこのレポートの通り6月末までにかけては下げ幅は小さくなりましたが。

 私もこのレポートのようにPOによる需給が悪化することには注意が必要だと思っています。特にスターアジア、トーセイ、インベスコオフィス、いちごホテルなど比較的最近上場した投資法人については資産規模拡大がAM会社の至上命題であることは明らかですので大量投資口発行&物件購入する機会を手ぐすねひいて待っているでしょうから。

 ところでマイナス金利の恩恵を受けられると思っていらっしゃる投資家様が多いのですが、はっきり申し上げますがそこまで金融機関(レンダー)は甘くないです。

 マイナス金利以降、どの金融機関もフロアー(金利の下限)を契約に盛り込むケースが増えております。通常下限は0%とされます。

 つまり、金利がマイナスになる→そのマイナス部分がスプレッドも溶かす→レンダーから受取利息を貰う。なんて出来ないということです。