賃貸で借りたマンションの1室を、会議室として貸し出す「会議室シェアビジネス」をご存じでしょうか。
 http://hbol.jp/97542
 会社員の一方、副業として新宿と渋谷に5軒の会議室を運営している方のインタビュー記事が載っていました。
 「『スペイシー』という会議室シェアサービスを知って、昨年夏ぐらいから会議室シェアを始めました。会議室シェアビジネスを始めようと思ったポイントは、初期費用があまりかからない点。
 具体的には会議室として利用する部屋の敷金・礼金と賃料、あとは備品代程度なので、だいたい1部屋40万円ぐらいで十分です。だから、割と気軽に始めることができましたね」
 また、会議室ビジネスのもうひとつのメリットは「利益の割には運営の手間がさほどかからない」ことだそうです。
 実務は、1週間に1回の部屋の掃除と、1室予約が入るごとに1~3件ほどのメール&電話対応。ときには急な対応で現場に向かうこともありますが、基本的には予約や入金は全部パソコンでチェックできますし、部屋のカギの受け渡しに関してもメールなどで事前に置き場を指示。集客については、立地と価格設定さえ間違えなければ利用者は多く主要駅から徒歩10分以内、そして1室1時間500~1500円で貸出をしてますが、回転率は高い
 また、最近は会議室としての需要だけでなく、地方企業の採用試験の面接会場やゲーム会場など、いろんな用途で利用されることが増えているという。
 もちろん会議室としてオフィスの一室を提供している投資法人は無いと思いますが、いちごオフィスリートやケネディクスオフィスリートなど比較的小ぶりな物件を持っている投資法人であれば利用する価値はあるかもしれません。しかし、会議室を欲している企業はどのような企業かということを考えればJ-REITには適していないですね。会議室ビジネスモデルを狙っているのならともかく空き部屋を会議室として賃貸するのであれば「AM会社のリーシング能力の欠如」また、「なぜそのような物件を買ったのか?」というそもそも論を疑われてしまいますから。