シニア系REITのポートフォリオ管理区分を調べてみました。シニア系REITはまだ歴史が浅いため今後どのような成長を遂げるのか楽しみな銘柄ばかりです。

日本ヘルスケア投資法人 


 ポートフォリオ構築方針は高齢者施設・住宅が60%以上、医療施設が40%以下、その他10%以下なっておりこの基準で物件を選定しいくことになります。「高齢者施設・住宅」は「有料老人ホーム」と「サービス付き高齢者向け住宅」が該当します。
「有料老人ホーム」とは、老人福祉法第29 条に定義される施設で要約しますと「常時1人以上の老人を入所させて、生活サービスを提供することを目的とした施設で老人福祉施設でないものをいう。」と定義されています。
「サービス付き高齢者向け住宅」高齢者の居住の安定確保に関する法律に定められた登録基準を満たし都道府県に登録された賃貸住宅でこちらも要約すると「バリアフリー対応の賃貸住宅で、主に自立(介護認定なし)あるいは軽度の要介護状態の高齢者を受け入れることができる施設」となります。

2016年7月27日現在では
「高齢者施設・住宅」・・・20棟
  介護付有料老人ホーム・・・12棟
  住宅型有料老人ホーム・・・8棟
「その他」・・・1棟
 まだ、医療施設について購入されていないようです。病院やリハビリ施設を購入することを念頭においているものだと思われます。


ヘルスケア&メディカル投資法人

 ポートフォリオ構築方針は高齢者施設・住宅及び医療施設で80%以上、その他20%以下となっています。この基準で物件を選定しいくことになります。

2016年7月27日現在では
「高齢者施設・住宅」・・・16棟
  介護付有料老人ホーム・・・14棟
  介護付有料老人ホーム・・・2棟
 こちらもまだ、医療施設について購入されていないようです。病院やリハビリ施設を購入することを念頭においているものだと思われます。日本ヘルスケアよりもざっくりとしているため今後どのようにポートフォリオを構築していくか考え中といったところでしょうか。物件群もインヴィンシブル投資法人からパクったものばかりですしね。


ジャパン・シニアリビング投資法人

 このREITでは投資方針としてとしてHPに記載がありますがポートフォリオ構築方針と同義です。
 シニアリビング施設70%以上、メディカル施設30%以下としておりこの基準で物件を選定しいくことになります。
 他の2投資法人よりも病院・診療所などに取得に前向きな投資法人であると思われます。ですがこちらもまだ、医療施設について購入されていないようです。こちらはスポンサーがケネディクスということもあり医療施設をファンド化するセミナーをかつて開いていたこともあります。ケネディクスが病院・診療所などから安定的に賃料を受取り投資家に分配する効率の良い方法を考えてくれると思います。
 個人的な期待度は日本ヘルスケア→ジャパン・シニアリビング→ヘルスケア&メディカルといったところですね。