2016年7月29日に上場したマリモ地方創生リート投資法人について遅ればせながら書きたいと思います。
特徴
 1.魅力的な投資エリアになり得ると期待される地方への投資
 2.地方中心の総合型ポートフォリオによる収益性と安定性の確保を目指した運用
 3.マリモからのサポートを生かした投資

1.魅力的な投資エリアになり得ると期待される地方への投資
 魅力的な地方は限られているのが現状です。私は東京オリンピック以降は地方のマーケットは下落してくと思っています。日本の不動産を運用するのがJ-REITなのですが結局株式マーケットはユーロ圏や米国などの動きによっても変動します。また、レンダーの姿勢も変わります。東京都内にある物件を多く保有する既存の投資法人ですら巻き込まれるには地方物件をポートフォリオの中心に据えようとするこの銘柄は「今だけ」の銘柄であると思います。

2.地方中心の総合型ポートフォリオによる収益性と安定性の確保を目指した運用
 地方の物件を中心にしていこうと考えると「総合型」にするしかないのだと思います。地方には物件が有り余っているように思うかもしれませんが、正直に稼働率が低い物件が多くリーシングに苦労する場合が多いです。また、内部成長で収益を向上させることが難しいことが挙げられます。リーシング自体に苦労するのに、既存テナントの期限を損ね出ていかられたら収益が悪化しますから賃料交渉は借手有利となる訳です。

3.マリモからのサポートを生かした投資

 マリモって皆さま聞いたことございましたか?私は知りませんでした。HPを見てみましたが、不動産事業を行っていたようですが分譲マンションや戸建の販売を行っているようですね。不動産業者がスポンサーである場合、傘下のREITに物件を売却し売却益を荒稼ぎするビジネスモデルに注力するようになります。(2016年8月現在いちごグループホールディングスがこの趣味にはまっています)
 マリモの在庫処分先にされるということだけは避けて頂きたいと思います。
 
 執行役員の北方隆士氏はもとファンドクリエーションのシニアマネージャーです。役職が少し解りにくいですがおそらく部長クラスの方であったと思います。ちなみにファンドクリエーションは不動産以外にもいろんな商品をファンド化していたアイデアの溢れる会社でしたがリーマンショック以後は目も当てられない業績になっており未だに再生できていません。ファンドクリエーションはFCレジデンシャル投資法人というJ-REITのスポンサーでもありました。その投資法人はいちごオフィスリート投資法人合併(乗っ取られた)しました。FCレデジンシャルの合併がこの方のせいではないですが、どんなに厳しい環境になったとしてもがんばって頂きたいと思います。
 執行役員さんなので実際の業務には関わりませんが、この投資法人は執行役員と運用会社の社長が兼務されている仕組みとなっているのでご紹介させて頂きました。
 2016年7月28日現在で商業施設6棟、レジデンス8棟、オフィス2棟、ホテル1棟となっているのでレジデンス系REITに区分してこのブログでは載せていきたいと思います。