海外REITへの関心が予想以上に高かったので今回は米国REITの留意点として以下を上げたいと思います。

米国REITの現状
 2008年~2009年のリーマンショック時期を除いて成長を続けてきた米国REIT。
 1994年から22年間ではおよそ8倍にもなっています。 世界的な市場混乱はあるものの、米国経済は今後も堅調な成長が見込まれており、米国リートのパフォーマンスにも期待がかかります。
 米国は経済成長とともに企業の収益も改善し、雇用の改善などから商業用ビルの需要が増えました。一方で、リーマンショック後、新たなビルの建設には慎重な姿勢が続いていたため、供給は抑え気味でした。需給のバランスから商業用ビルの入居率は2016年に90%を超えるとも予想され、これに伴う賃料の増加は米国リートの成長を支えます。
 
今後の見通し
 米国リート市場は下落しました。4-6月期の実質GDP(国内総生産)が前期比1.2%増(年率換算)と市場予想を下回り、景気の行き不透明感が高まりました。企業の四半期決算が堅調に推移する中で、 高利回り株から成長株への資金シフトが起きたこともリート市場の下落につながったとみられます。5日 には好調な7月の雇用統計が発表され、年内利上げ観測が再度浮上しました。

20160812米国REIT
出展「DIAMアセットリート・ウィークリーレポート(2016/8/9)より抜粋」