2016年8月15日にMCUBS MidCity投資法人の決算が発表されました。
当初の予想一口当たり6,900円のところ7,100円で着地しました。
 決算説明会資料の2ページを見ると2016年6月期末の1口当たりNAVは363,453円もあるそうで・・・私は決算発表時に開示された数値で検証をしています。決算説明会資料は短信や有報と違い、東証の確認や監査法人などの監査など第三者によるチェックが必要とされないため各AM会社が適当に楽観的な予想数値を使用し発表することが多いからです。
 
 このNAVも発表されてる数値から算定したところ363,455円となりました。(決算短信の数字が千円単位ですので多少ブレはあります)

 今回の1口当たりNAVですが、一般会社でいう1口当たり純資産額に相当するとされています。これを決算説明会資料の2ページ目でアピールしているということは、株価が1口当たりNAVを下回っているためです。間接的に「うちの株価は363,453円が適当ですよ2016年6月末の投資口価格は353,500円だから今購入すれば配当利回り高いですよ」ということです。

 投資口価格がNAVを上回ている場合は実力よりも市場が高く評価しているということなのでこれを安易に発表してしまうと投資家から「割高」と判断されるため積極的なアピールは行わないものです。

 このMCUBSMidCity相変わらず含み損が残ったままになっていますね。購入時の物件価格が高かったことだけでなく関西という立地上、関東圏より回復が遅いというのもあるかもしれませんが、東京オリンピックまでに含み益を発生させうまく物件を入れ替えることが出来れば最良ですね。
20160821midcity