だいぶ古いですが、2016.8.14の日経ヴェリタスに「地銀、ETF通じ積極投資」という記事がありました。
地方銀行が安定的で高いインカムゲイン(配当金)に対して積極的な投資姿勢を持っていると感じてしまいますが、この記事を作成されたアナリストの方の、地銀からのヒアリングでは個別銘柄を選別するよりも、上場投資信託(ETF)を通じてREITに投資したいと考えている地銀が多いとのこと。
2016の5月~7月の東証REIT指数を対象としたETF6本の純資金流入額は707億円で主な買い手は地銀だと思われ5~7月の投信の買い越し額のほとんどはETFへの資金流入からもたらされ、その主な買い手が地銀だそうです。
では、なぜETFかというと分散投資効果が生まれるということと、個別銘柄に対する調査コストなどの節約のためだそうです。確かに1銘柄で分散投資が出来るのはETFの最大のメリットですね。
ETFはREITを新たな投資対象とする投資家層にとって、ETFはREITを身近にする手段として好まれているようですね。
この記事を書いたのはSMBC日興証券のアナリストの方ですが、確固とした成長戦略を持ちながら分配金の維持や工場に取り組む銘柄もある一方で、スポンサーからの単なる「出口」として使われる結果質の低いポートフォリオとなり投資家本位でない銘柄も散見される。そうした観点から個別銘柄の選別が重要であり、REIT市場全体の信頼性向上のためには質の低いREITの淘汰も必要と考えていらっしゃるというところに安心しました。
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