。大手地方銀行の合併により、北関東エリアに注目が集まっています。果たして不動産投資にも影響が出てくるのでしょうか。

 一昨年の横浜銀行と東日本銀行の経営統合に続き、昨年10月には常陽銀行と足利ホールディングスの来秋の経営統合が報道された。統合すると、預金量約14兆円で北関東最大、
全国で第3位のメガ地銀がします。

 両行とも営業エリアの産業構造が似通っていため貸出先の産業別構成も共通点が多く、効率の良い経営は期待できるものの、従来のエリアだけでは開拓は難しい側面があると分析している人が多数です。

 銀行の提携や統合が不動産投資に及ぼす影響はどうなんでしょうか。取引先などへの融資審査が厳しくならないかという質問に対して、両行ともに「融資方針を変えることは一切ない、審査に影響することはあり得ない」と否定とした。という記事がありました。しかし、銀行再編後と再編前では融資基準は変わりやすいです。

 特にJ-REITはレンダーからの借入金無しでは成立しないスキームですのでレンダーの動向は慎重に確認する必要があります。一般的に銀行合併前は、両銀行とも融資に積極的になる可能性が高いと考えられます。また、合併後は、様々なルールを統一したり、融資の審査を調整したり、といった動きも考えられ、融資を受けるのであれば再編前が有利となると思われます。
 
 現状は福岡リートなど一部の地方型の投資法人は活発に地方銀行から融資を受けていますが、この地方銀行のJ-REITへの貸出しの流れは多くの投資法人に普及すると考えられます。