ついにお寺、神社の宿泊施設に投資するファンドが登場したということなのでご紹介いたいとおもいます。ファンドを組成するのは燦キャピタルマネージメントという私募ファンドの運用会社です。ちなみにこの難しい字は燦(サン)と読みます。

 燦キャピタルマネージメントの親会社はサムティです。サムティはサムティレジデンシャル投資法人のスポンサーです。この燦キャピタルが全国自社観光協会と組んで、富裕層や機関投資家から集めた資金で運営するスキームを立ち上げたようです。


宿坊って何?

 宿坊は隣接する寺社で茶道や写経、精進料理などを体験できる施設です。最近は訪日外国人に人気があります。寺社側も宿坊の建設について意外に意欲があるようですが、資金調達が上手くいかなかったことが背景にあるようです。
 宿坊はホテルと比べると質素であるた、建設や運営にかかるコストが安いため、より高い利回りでの運用が可能になると予想します。


今後の展望
 
 大阪市天王寺区に点在する寺社のための宿坊を建設するSPCを立ち上げており、ファンドの規模は5億円~10億円を想定し投資家から資金を募る計画です。2017年3月にも30室前後の宿坊が完成する見通しだそうです。

 今後は、京都や広島など全国各地で1つの宿坊につき1つのファンドを組成し、今後数年間で500件程度の投資を手掛けたいとのことなのでお住いの近くにこのような宿坊ファンドが立ち上がれば投資することを考えても良いかもしれませんね。