J-REITで今もっとも人気のある格付会社です。立ち上げたばかりの投資法人がこぞって格付取得に駆け込む格付機関です。ネットを調べてもあまり辛口な評価をなさっている方がいないのが不思議です。これは私の主観ですが、格付けに取得によるコストが安い格付機関であるということもあり一番審査が甘い格付機関だと思います。AM会社としては嬉しいでしょうね。

IPO前から格付を発行→あなた達スポンサーしか見てないですよね?

 R&Iもそうですがスポンサーと投資法人の信用力を同一視することは解りますが、JCRは投資法人を見ていない気がしてなりません。三井ロジスティクスパーク投資法人の格付発行でこの考えがより深まりました。IPO(資金の調達)→物件取得という流れになるはずで三井ロジスティクスパーク投資法人に格付を発行したのは2016年7月1日です。投資口価格の決定は2016年7月25日です。JCRが評価した時点では2016年7月1日以前でしょうから投資法人には物件は入っていない状況で青写真のみで評価したことになります。それでよくAA-(安定的)という格付を発表できたのか不思議で仕方ありません。まあ格付機関からすれば評価される側の会社からお金を頂く訳なので「お客様第一主義」ということなのかもしれませんが、投資家の私としてはこのJCRに対する信用は0です。


格付大安売りでR&Iからユナイテッドアーバンをゲット!!

 ユナイテッドアーバン投資法人は2015年11月まではR&Iで格付取得を行っていましたが取下げました。そしてこのJCRから長期発行体格付: AA(安定的)を取得しました。JCRの方がコストが安く良い評価をしてくれるのであれば乗り換えしますよね。

JCRから格付評価を取得している投資法人 
1.アクティビア・プロパティーズ投資法人 AA (安定的)
2.アドバンス・レジデンス投資法人 AA (安定的)
3.イオンリート投資法人 AA- (安定的)
4.いちごオフィスリート投資法人 A- (安定的)
5.インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人 A+ (安定的)
6.インヴィンシブル投資法人 A (ポジティブ)
7.オリックス不動産投資法人 AA (安定的)
8.グローバル・ワン不動産投資法人 AA- (安定的)
9.ケネディクス・オフィス投資法人 A+ (ポジティブ)
10.ケネディクス商業リート投資法人 A (安定的)
11.ケネディクス・レジデンシャル投資法人 A (ポジティブ)
12.コンフォリア・レジデンシャル投資法人 AA- (安定的)
13.産業ファンド投資法人 AA (安定的)
14.GLP投資法人 AA (安定的)
15.ジャパンエクセレント投資法人 AA- (安定的)
16.ジャパン・ホテル・リート投資法人 A (ポジティブ)
17.積水ハウス・SI レジデンシャル投資法人 AA- (安定的)
18.積水ハウス・リート投資法人 AA- (安定的)
19.大和証券オフィス投資法人 AA- (安定的)
20.大和ハウスリート投資法人 AA- (ポジティブ)
21.東急リアル・エステート投資法人 AA- (安定的)
22.日本プロロジスリート投資法人AA (安定的)
23.日本リート投資法人 A- (ポジティブ)
24.日本賃貸住宅投資法人 A (ポジティブ)
25.日本ビルファンド投資法人 AA+ (安定的)
26.日本ロジスティクスファンド投資法人 AA+ (安定的)
27.野村不動産マスターファンド投資法人 AA (安定的)
28.阪急リート投資法人 AA- (安定的)
29.ヒューリックリート投資法人 AA- (安定的)
30.福岡リート投資法人 AA- (安定的)
 
 いつの間にかインヴィンシブルも格付けを取得しています。ハゲタカスポンサーことフォートレスから格付をしても良い許可が出たのでしょうか?。インヴィンシブルといちごオフィスの評価だけは個人的には納得出来ます。