いちごグリーンインフラ投資法人が2016年12月1日に上場する予定であることを公表しました。国内インフラファンド市場ではタカラレーベン・インフラ投資法人に続き2例目ということになります。最近、スポンサーはいちご株式会社でいちごオフィスリート・いちごホテルリートのスポンサーでもあります。いちご㈱にとってはJ-REIT以外にインフラ設備についても「出口」を作るルートを確保できた訳であり、不動産・インフラ設備でも「必ず売却益を捻出できる」ということになります。
 主として、再生可能エネルギー発電設備等の特定資産への投資を行い、再生可能エネルギー発電施設に対する投資を通じて、長期安定的な投資機会を投資家の皆様に提供し、サステナブル(持続可能)な社会形成への貢献をすることを基本理念とし、長期安定的なキャッシュフローの維持による安定性および資産規模の拡大による成長性の両面を追求した中長期的な運用により投資主価値の最大化を目指すとしています。

2016年12月1日取得予定資産の概要
 ①取得予定発電所数・・・13件
 ②取得予定価額・・・10,018百万円
 ③ポートフォリオ合計パネル出力・・・25,831.64 KW
 ④1年間の予想営業収益・・・1,186百万円

 運用会社はいちご㈱の子会社であるいちご投資顧問㈱です。ここで重要なのはいちご関連で投資するのに適した銘柄はどれかというとスポンサーであるいちご㈱の株式を購入することが一番良いということです。いちご傘下のJ-REIT2本やグリーンインフラ投資法人では運用物件の売却リスクが付きまとうことになりますが、いちご㈱であれば確実に売却益を生み出せる仕組みが構築できたので売却損の発生可能性がとてつもなく低くなったことで2016年の年末当たりから株価が上昇する可能性は高いと思っています。

 改めてインフラファンド市場は進展が進んでいないように見受けれます。地方の自治体によっては太陽光発電設備を嫌悪する自治体もありJ-REITよりも障害となる事項は多いのですが、各種の法令等が整備されていくうちに2~3年前と比べると太陽光発電自体の期待が下がっていることは不動産業界にいても感じられます。このいちごグリーンインフラ投資法人がスケジュール通りに上場したとしても2例目であるのでもう少しマーケットリーダーに成りうるファンドが出てくることを期待したいですね。
 
 ※最近、ワードプレスで最もらしく記事を書いているIPO投資家のブログを見かけます。ホームページや決算説明会資料の将来の予測についてはページは基本的に創作物ですから参考にし過ぎないようにして下さい。参考にするべきものは「その投資法人ないしスポンサーが過去に何をしてきたか」です。J-REITやインフラファンドは中長期に渡り分配金を支払うことがコンセプトであるため中長期に渡り信頼出来る会社ないしグループで無ければ投資家さんが投資する意味は有りません。