早速、ネット上ではいろんな人が「買い銘柄はこれだ」ということを言っていますがもちろん投資家の皆様は当然騙されないでくださいね。最近はたいした経歴や資格も無いのに自称専門家が多くなってきているのが心配です。なぜこの人は私にこの銘柄を買わせたいのかということを良く考えて見るようにするようにすると冷静に判断できるようになりますよ。

 さて、REITはどうかというと米国REITは成長しやすい環境になると考えられます。昨今は米国REIT特に毎月分配型について分配金の落ち込みが激しくなっています。トランプは保守主義者であるため自国の不動産についてもテコ入れをする可能性が高くなると見ています。反対に購入している人は少数だと思いますが発展途上国の不動産に投資するタイプのREITは苦境が予想されます。特にメキシコは移民や薬物の持ち込みなどの問題でトランプが激しく批判していることが挙げられます。

 J-REITはヘルスケア系J-REITは安定して成長していくと思います。もともと外部の影響を受けにくいアセットであることが理由です。反対にホテル系J-REITはトランプの政策により円高・円安などの影響を受けやすく、海外からの旅行者の減少を招く可能性が有ります。事実昨年度に比べ日本人の国内への旅行者が減少していることから海外からの旅行者が減少すれば更に厳しい状況になると思われます。オフィス系J-REITはどうにか若干上昇すると思われます。恐らくトランプの影響で安全保障問題がクローズアップされることになり政府もそちらに力を入れるでしょうから今まで通り経済政策(特に金融面)での後押しは鈍化することになると思われます。レジデンス系J-REITはしばらくは現状のまま推移していくと思いますが、事実少子高齢化は進行しているのでアジア圏からの入国者に賃貸するなど敷居を下げていくというトランプうんぬんよりも国内の問題に向き合うだけで成長可能性は十分に有ります。最後に物流系J-REITですがこれはもともと日本では不足していたアセットであるため海外の動きに振り回されることなく成長していくと思われます。しいてネガティブな要因を上げるとすると物流施設建設のための資材が為替の影響により確保しにくくなるかもしれないというところですね。