不動産投資市場の活性化、成長を後押しするため、大手銀行や地域銀行、証券会社などがJ-REITのローン・セカンダリー市場の創設を準備しているという情報が入ってきました。三菱東京UFJ銀行が複数の地方銀行が参加する第1号組成を2017年3月までに行うと発表しています。


現在J-REITに貸出しているレンダーは大手ばかり
 J-REIT向け貸出の現状はメガバンク、大手信託銀行、日本政策投資銀行で約8割を占める状況です。地方銀行は10%も満たない状況であり、J-REITへの貸出しを1度も経験したことの無い銀行が多数を占めます。セカンダリー市場の育成はメガバンクなどに偏りすぎた貸出しの分散と調達市場の拡大を図るのが狙いです。そもそも国土交通省が2020年頃までにJ-REIT市場の資産総額を30兆円規模まで拡大させるという目標を掲げています。現状では15兆円程度ですので目標実現のために急ピッチで資金調達環境を整備していくということでしょう。


福岡リートのレンダーは地方銀行ばかり。セカンダリー市場で存在感を示すかも?
 J-REITについてずっと指を咥えていた地方銀行ですが、早くからJ-REITに貸出しを行い業界に貢献してきた地方銀行も存在します。特に福岡リートを支えてきた福岡銀行や池田泉州行、山口銀行などは「福岡リートに貸し出した」という実績がありますから動きの遅い銀行という業界の中でも早い決断力でセカンダリー市場で猛威をふるって欲しいと思います。また、三井住友銀行におんぶにだっこの伊予銀行、そして我が道をいく武蔵野銀行などもJ-REITの成長に寄与して欲しいと思います。東北・北陸に拠点を構える地方銀行は難しいでしょうね。
もともと東北・北陸地方には魅力的な物件が少ないですから。地方銀行は地方の経済を発展させることが至上命題ですから、福岡地所のようなその地方を仕切る不動産企業に物件を用意して貰わないと資金を出しにくいという問題が有ります。